友逝きて独りのビール常の席     大倉 悌志郎

友逝きて独りのビール常の席     大倉 悌志郎 『合評会から』(日経俳句会) 大虫 一人になりたい。一人で飲みたい。そんな時に居場所があるのはよいことだ。私もやっているので共感した。 智宥 「友逝きて」というのは我々の句作りの定番であり、作為も感じたが、これはうまく収まっている。 てる夫 一人でビール一本は持てあまし、味気ない。楽しくさわやかな感じもない。しかし亡き友を偲んで飲むビールとはそんなものかな、雰囲気があるなと思った。 哲 ドラマを見ているような感じがする。友人といつも来た所か、一人で来るカウンターか、どちらだろうなどと想像しながら採った。 正裕 亡友と飲みに来たのと同じ席だろう。常の席が効いている。 弥生 友と飲んでいた常の席ならば、ビールではなく日本酒ではないかと思うのだが、まあビールということもあるのかなと・・。           *       *       *  皆さん言われる通り、「しみじみ」そのものの句だ。(水)

続きを読む