修羅道に迷う母置き施設出る     齊山 満智

修羅道に迷う母置き施設出る     齊山 満智 『合評会から』(番町喜楽会) 冷峰 修羅道に迷う母親を施設に置いて帰らざるを得ない。なんとも凄いなぁ、と思いました。 斗詩子 私も施設に泣く思いで行って、帰りは涙しながら帰ってきた経験があります。こういう素直な詠み方もあるのだな、と感心致しました。 二堂 お母さんのせつない思い。それを振り切ってしまった親不幸。身につまされます。 誰か この句、季語がないですね。 而云 「施設出る」の代わりに、何か季語を入れたらどうですか。 光迷 しかし「施設」がないと情景がわからないでしょう。 水牛 これは無季の俳句という事でしょうがないのじゃないかな。           *          *  この句を見たとき、辛い思いがした。当欄への掲載も躊躇した。しかし自分自身を含めて、誰もがいつかは出会わねばならないことなのだ。それを俳句にどう表すべきか。季語との関係も難しい問題である(恂)

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