端居して脳裡をかける安保論   徳永 正裕

端居して脳裡をかける安保論   徳永 正裕 『この一句』  7月15日昼、安倍自民党政権は衆院の特別委員会で安全保障関連法案を強行可決した。野党は審議不十分と猛反発し、当の自民党内にも「国民に十分理解されていない」という声があるのに、安倍首相は強引に押し切った。16日に衆院本会議で可決成立する見込みだという。  日本がいきなり攻撃されることなど無さそうな、地球の裏側の戦争にも自衛隊を派遣して戦わせることが出来るようになる。自衛以外は戦わないはずの自衛隊が、諸外国と同じような「軍隊」になる。今どきの若者は怖がって、入隊希望者が激減するのではないか。となると、今度は徴兵制の復活か・・・。  「端居」という季語は、夏の暑熱に疲れた身体を縁先や窓辺に置いて、のんびりくつろぐ様子を言う。昼間の仕事のことなど忘れて無我の境に入る、頭脳のリハビリといった一面もある。それがどうだろう、およそ俳句とはかけ離れた問題が脳裡を駆け巡る。孫の行く末、日本の先々、まだまだ隠居暮らしはできそうもないか。(水)

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