一日寝る雪解の音につつまれて     大倉 悌志郎

 一日寝る雪解の音につつまれて     大倉 悌志郎 『合評会から』(日経俳句会) 正裕 「一日寝る」の措辞がなかなか考えられない。一日寝るごとに雪解けが進むと取った。雪解の音というのは屋根から落ちる音かな、情感があっていいなと思いました。 綾子 実感たっぷりですね。 研士郎 句全体の感じが整っていて、「雪解の音」がうまく生きているなと思いました。 恂之介 風邪でしょうね。一日中寝ていて、雨だれのようなポトポトした音をずっと聞いている、という感じを受けました。私も昔こういうことがあったなあと、懐かしい感じもします。 正市 風邪で、寝ているのでしょう。しかしポトポトより、雪解川の響きのように、もっと大きな音でしょう。「つつまれて」の静かな感じが、出て来そうで、なかなか出てこない。 万歩 厳しい季節からようやく解放された安堵感が、大自然の音とともに表現されています。             *            *  私は雨だれのような音と受け取ったが、「雪解川の音」「大自然の音」に驚いた。なるほど、そうか、と思う。(恂)

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