食初めの子に膝蹴られ春立ちぬ     須藤 光迷

食初めの子に膝蹴られ春立ちぬ     須藤 公迷 『合評会から』(番町喜楽会) 水牛 明るくて、いい感じの句です。食い初めは確か百日目ですね。元気な子なんでしょう。足を突っ張って、つんつん蹴って。そういうことがよく伝わってくるし、立春ともよく合っている。 可升 勝手に男の子と決めてしまいました。季語の「春立ちぬ」にぴったりです。 俊子 そうですね。食い初めの子と立春が本当によく合っています。 而雲 赤ん坊の両脇を支えて持ち上げる時に、膝を蹴られたということですか。 冷峰 ぼくは孫が二年続けて生まれて、食い初めの句を二回作ったけれど、「孫」としたので評判が悪かった。この句を見て、孫でも「子」と詠んでいいんだ、と気づきました(笑い)。次はこれでいこうと・・・。              *           *  孫でも「子」と詠んでいい、というのは、俳句作りにおける大発見である。ジョークでなく、私は真面目にそう思う。孫を詠むと、孫への可愛さが余って句が甘くなる、とされている。その通りなのだが、孫を客観的に捉えて「子」とすれば、ジジ馬鹿、ババ馬鹿が消えるのは自明の理。私もこれで行こう。(恂)

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