親の役子の役終へて年惜しむ   澤井 二堂

親の役子の役終へて年惜しむ   澤井 二堂 『合評会から』(日経俳句会合同句会) 大虫 自分の役目というか責任を果たして、これからは自分の人生、というのでしょうか。「年惜しむ」がとてもよく響き合っています。 智宥 「親の役」とは子育て、「子の役」は老親を見送ったことなのだと思いますが、この「役」という言葉が良かったなと思います。 悌志郎 二つの大役を終えてほっとして年を送るというのがうまい。 光迷 忙しい一年だったけれど・・という気持も感じられます。 恂之介 父親と今年巣立った息子とが年の暮れに一杯やっている情景かなんて思ったんですが、やはり子供と老親両方の世話を終えた作者の実感の方がいいなと。感じ入りました。 定利 私も「親の役、子の役」と言ったのが素晴らしいと思う。 双歩 一年の終わりに家族の変化について思いを巡らせている、その感じがとてもいい。 博明 親を亡くされた年、子は自立。 親の役、子の役の言い方で伝わるものがあります。           *     *     *  平成26年掉尾を飾る句会での最高点獲得句。何ら説明を必要としない、熟年世代の情感をしみじみ伝える名句である。(水)

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