太陽を頬張り石榴裂けにけり   岡本 崇

太陽を頬張り石榴裂けにけり   岡本 崇 『合評会から』(三四郎句会) 久敬 石榴が熟して割れている様子ですね。太陽を頬張る、石榴が裂けるという、リアルな表現が印象深い。 敦子 同感です。この句がいちばん最初に目につきました。 信 石榴って真っ赤ですね。それに太陽の光、刺激的です。 有弘 とても絵画的だと思いました。静物画かも知れないが、強烈な光が感じられる。 進 我が家の近くに石榴が二本あって、いつも見ていますが、本当に真っ赤で、太陽を受けて、こんな印象ですね。 恂之介 太陽を「頬張る」という表現がどうかなと思ったが、いま見直すと石榴の裂けた感じとよく合っています。        *     *     *  「太陽を頬張る」とはよくぞ言ったものだ。大きく笑み割れたザクロは見ようによっては毒々しく、生々しく、他人の子を取っては貪り食った夜叉神にふさわしい。まさに石榴は口いっぱいに日の光を吸い込み、耐えきれなくなってばかっと割れたのだ。(水)

続きを読む