行く秋や詩朗句集の深き味   須藤 光迷

行く秋や詩朗句集の深き味   須藤 光迷 『合評会から』(日経俳句会) 双歩 「深き味」と「行く秋」とが合っています。 智宥 ほんとにいい句文集だった。 正裕 詩朗さんの句は、読み返しても上手さの中に独特の味わいがある。「行く秋」の季語が生きている。 冷峰 俊子夫人のまとめあげた詩朗句文集は本当の逸品。 十三妹 詩朗さんへのこよなき一句です。 定利 句文集『団居(まどゐ)』。まさに、今頃読むと一段といいですね。        *     *     *  日経俳句会、番町喜楽会はもとより、どこでも人気者だった「シローさん」が逝って二年半、『団居─山口詩朗句文集』が発刊された。故人の良き人柄が偲ばれる良い本で、すこぶる好評。この句も句会で断然トップの票を集めた。しかし、故人とその作品を知らない人には全然通じない句である。“同じ釜の飯”の仲間には熱狂的に迎えられる句だが、普遍性を欠く。「座の文芸」と言われる俳句には、そうした特殊性がある。(水)

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