肩の荷を下ろして帰る墓参かな    井上庄一郎

肩の荷を下ろして帰る墓参かな    井上庄一郎 『合評会から』(日経俳句会) 好夫 墓参した、そのこと自体で肩の荷が下りる。この感覚は理解できますね。 悌志郎 この句は私の気持ちそのままです。墓参りすると本当に義務を果たした気持ちになります。 二堂 私は父の一周忌法要を終えてホッとしたところです。それだけに作者の気持ちがよく分かる。ある意味で墓参の本質を衝いており、面白い句だと思う。 杉山 。作者はまじめな人だ。故人に対して何か負い目があったのか、それで肩の荷が下りたのかも知れない。 広上 もしかしたら大恩人か。背景にドラマがあるような気もする。 井上(作者) 墓参後の、ああ終わった、という気分を詠みました。墓は遠い所にあるので簡単には行けない。それで行ったときは、いつもこのような感じを持つのですよ。 反平 うちの女房、この句を見て、「よく分かるわ」と言っていた。             *          *  墓参りの心はそれぞれ異なるようで、実は一つに集約されているのだろう。年年歳歳、墓参相似たり。(恂)

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