新蕎麦や旧街道はよく晴れて       大沢 反平

新蕎麦や旧街道はよく晴れて       大沢 反平 『合評会から』(酔吟会) 涸魚 新蕎麦と街道の晴れた条件がぴったり合っている。爽やかですね、感じのいい俳句ですよ。 正裕 実感そのままでしょう。中山道ですかな。固有名詞の街道と旧街道とどちらがいいか。 冷峰 旧街道ががいいですね。東海道などよりも、やはり旧街道が似合います。新蕎麦と旧街道、新と旧との言葉の対比もあるし、そんなことを考えて選びました。 反平(作者) 冷峰さんのコメントには、びっくりした。新と旧なんて、作者も気が付かなかった。この句の場所は木曾の奈良井宿です。あそこで食べた蕎麦は美味かったですよ。            *             *  前回の句、同じ新蕎麦を詠んだ「一茶の在所」は「との曇り」だった。こちらは「よく晴れて」である。双方とも場所は信濃で雰囲気にも通じあうものがあるのだが、二句を見比べて、どちらも悪くないと思う。前句には一茶という俳人の人生が全体を覆っているように思われる。こちらは好天気を迎えた旅の日の喜びが感じられよう。私はこのように理屈をつけてみたのだが・・・(恂)

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