色紙のくさりで舫ふ星の恋       高瀬 大虫

色紙のくさりで舫ふ星の恋       高瀬 大虫 『合評会から』(番町喜楽会) 厳水 色紙(いろがみ)で星の恋を舫(もや)う、というのが七夕らしい。 俊子 そうですね、星まつりは恋の祭ですから。折り紙の鎖がいかにも美しい。 百子 色紙の鎖が懐かしく、幼い頃を思い出しました。「舫う」は舟と舟を繋ぐ、という意味でしょうか。 水牛 いかにも伝統的な詠み方だが、色紙の鎖を作るのは幼稚園か小学校でしょう。恋はどうなのかな、と思って選ばなかったのですが。まあ、小学生でもいいか。 而雲 保母さん、ということもあるし。 厳水 デパートやショッピングセンターでも、色紙の鎖は見られますよ。 大虫(作者) 年齢のことはあまり考えず、七夕の恋を抽象的に詠んだつもりでした。              *          *  前句、星祭の「追伸」の一語に続き、この句は「色紙のくさり」が人の心を捉えた。誰もが知っていて、思いつきにくい語である。俳句は一語を得るかどうか・・・、かも知れない。(恂)

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