初夏や網戸かがりに日は暮れて   岡田 臣弘

初夏や網戸かがりに日は暮れて   岡田 臣弘 『合評会から』(酔吟会) 睦子 「はつなつや」と来て「網戸かがりに日は暮れて」という、流れの良さがいいと思った。 二堂 夏の声を聞くと網戸が気になって、ほつれを直したり、レールに油をさしたりする。「日が暮れて」が効いている。 詠悟 私も網戸をつくろったがうまくいかなかった。この句はうまい。きっと修繕もうまくいったんでしょう。           *     *     *  この時期のホームセンターは目立つところに網戸を陳列し修繕用具を並べる。気の利いた小物がいろいろあって、そうしたものを使えば簡単に直せるように見える。しかし、大きな破れをかがるとなるとなかなか厄介である。初夏のひと仕事になる。  実は「網戸」も夏の季語なのだが、この場合は「網戸かがり」だから問題ない。長くなった日も暮れてしまったと、腕や肩をさすっている様子がうかがえて、微笑ましい。(水)

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