春眠やろくろの芯も狂ひがち    大澤 水牛

春眠やろくろの芯も狂ひがち    大澤 水牛 『合評会から』(番町喜楽会) 水馬 手回しの轆轤(ろくろ)ですか。うまいし、ユーモアがある。普通、句の中に「も」があると私は採らないことにしていますが、この場合は、作者も芯を外しているし・・・。 光迷 手回しではなく、電動でしょう。私にも覚えあるが。一定のリズムだから、眠くなる。 春陽子 この光景、目に浮かんできますね。さもありなん、という納得感がある。 厳水 上手な句だなと感心した。こういうことがあるんだ、と想像できます。 佳子 同じ速度で、ぐるぐる廻るから、眠りを誘われるのですね。 而雲 「芯も狂いがち」は非常に感心したが、仕事中の眠気は春眠とちょっと違うような気がする。 水牛(水牛) 「春眠や」で切って春眠の季節、という意味にしたつもりだが。この季語は「春眠暁を覚えず」のイメージが強すぎますね。別の季語にした方がよかったかな。             *            *  「春は眠くなる。猫は鼠を捕る事を忘れ…」(夏目漱石「草枕」)。「春眠」の中に「春は眠くなる」の意味を加えてもよさそうにも思うがが、歳時記を調べると…、なかなか頑固ですね。(恂)

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