雲水の湯気立ち上がる寒の入り       後藤 尚弘

雲水の湯気立ち上がる寒の入り       後藤 尚弘 『合評会から』(番町喜楽会・三四郎句会 合同句会) 正裕 季語は「寒の入り」。本日(2月15日)の句会では、遅れている感じですが、内容で選びました。本山か大きな寺ですかね。大勢の雲水が歩いて来て集まると、湯気が立ち上ってくる。 春陽子 単純に雲水と湯気で採りました。時季外れは句会ではどうしても不利になるけれど、ぼくもそういう句を出していますからね。 而雲 雲水が長い列を作って歩いてきて、山門あたりに集まっている。寒い時期だと湯気がたち上るでしょう。これ、「立ち上がる」を「立ち上る(たちのぼる)」とした方がいいかな。(賛同の声) 水馬 それと、どこかで切れが欲しいですね。               *          *  合評会の中で「下五(寒の入り)を上五に持ってきたらどうか」さらに「大寒や」にしてみたい、という案が出た。「寒の入り(大寒や)雲水の湯気立ち上る」。「立ち上がる」は「立ち上る」に変更するとして、上五については作者の好みにお任せしたい。(恂)

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