久しぶりいとこにはとこ福寿草   山田 明美

久しぶりいとこにはとこ福寿草   山田 明美 『合評会から』(日経俳句会) 定利 福寿草の季語に一番ぴったりの句。福寿草の鉢植えはぐちゃぐちゃしていてよく分からない。久し振りに会うはとこなど顔を見ても咄嗟にはよく分からない。 正市 難しいこと言っていないし、リズミカルで心地いい。 庄一郎 中七「いとこにはとこ」の語呂が絶妙。親族団欒の象徴に福寿草がぴたり合っている。           *     *     *  いとこ、はとこには滅多に会わない。たまに会うのは彼岸や盆の墓詣り、法事といったところだが、家によっては親戚一同が寄り合う新年会ということもある。とにかく久し振りに会えば懐かしく、「あら、何年ぶりかしら」などと笑いながら言う声も聞こえて来る。にぎやかに咲き競う福寿草がいかにも似合いそうな情景である。(水)

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