焼芋を包む夕刊拾ひ読み           岡田 臣弘

焼芋を包む夕刊拾ひ読み           岡田 臣弘 『合評会から』(酔吟会) 操 焼芋の記憶は昭和の記憶ですね。私も包んだ新聞を拾い読みした覚えがあります。 詠悟 夕刊もこんなところに役に立っているのかと思いました。 涸魚 「新聞で包む。その新聞を読む」というのは常套手段なんですよ。大掃除の時とかね。他にこれと言った句がなかったので採ったんですが。 佳子 素直な句です。雛人形の出し入れの時に、包んでいる新聞をよく拾い読みしましたが。自分もやってしまいそうで共感しました。 二堂 今は新聞ではなく、もっとスマートな袋ですね。昔を懐かしんでいるのでしょう。           *       *  焼芋屋のおじさんが新聞四ページ分を二つ折りにし、無造作に包んでくれたのだと思う。焼き芋の温かさが新聞を通して、じんわりと伝わってくる。現在も焼芋は売っているが、俳句は昭和の頃の懐かしい思い出になりがちだ。焼芋はそういう季語なのだろう。(恂)

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