向日葵や木に竹を接ぐ鉄面皮        大澤 水牛

向日葵や木に竹を接ぐ鉄面皮        大澤 水牛 『この一句』  常識外れの酷いことを言って批判の的になったのに、木に竹を接ぎ、竹にプラスチックを接いだような言辞を繰り返す人がいる。ある政党のトップがその典型で、強気を崩さず、ついには自分に正当性があるような態度さえ見せるようになった。鉄面皮と表現するほかはないだろう。  同じ政党の共同代表も、初めはこの人の言葉を支持していたのに、利あらずと見れば、批判派に転じ、党の立場を守ろうとした。与党のトップ、すなわち首相にも同様の傾向が見えているが、もちろん政治家だけではない。ビジネスの社会にも自分の言葉に責任を持たぬ人たちがいかに多いことか。  思いが胸中に膨れ、溢れ出たような句である。それだけに俳句らしくない俳句であり、難解な面もあるが、私は以上のように解釈して「その通りだ」とうなずいた。「向日葵」をどう考えるべきか。私はこの花に、不快な人々と対照的な清々しさを思い描いた。青空の中に高々と立つ夏の花の姿である。(恂)

続きを読む