ゴムぞうり底を貫く暑さかな   村田 佳代

ゴムぞうり底を貫く暑さかな   村田 佳代 『合評会から』(日経俳句会) 二堂 むかし海水浴で履きましたが、「底を貫く暑さ」と言ったところが、なるほどそうだなあと、懐かしく感じられました。 てる夫 まさに砂が焼けている感じが伝わってきますねえ。実感があります。 正裕 ほんとに暑い感じがします。           *   *   *  弾力のあるゴムスポンジ板に鼻緒をつけたビーチサンダルだが、あれが流行りだしたのは1960年代半ば頃だったろうか。東京オリンピックが終わって、さあ次は大阪万博だと、日本がすこぶる元気に本格的に立ち上がった時期である。それまでの海水浴場での履物は藁草履や下駄、西洋式のサンダルだった。時には足袋をはいている人もいた。それが軽やかなゴム製でしかも鼻緒式。軽快でしかも安いのが受けてあっという間に広まった。日本だけではなく、アメリカでもヨーロッパでも持てはやされ、たちまち全世界に広まった。  ゴム草履を通して伝わって来る熱気。足の裏で感じる猛暑。言われてみればほんとにそうだなあと思う。(水)

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