石段に鳩吹き溜まる余寒かな      嵐田 啓明    1・02

石段に鳩吹き溜まる余寒かな      嵐田 啓明    1・02 『合評会から』(日経俳句会) 恂之介 こういう景色ありますね。鳩が寒そうに集まっている様子が見えてきます。 万歩 確かに見たことがあるような風景です。「鳩吹き溜まる」がうまいですね。 反平 「二羽の鳩微動だにせね余寒かな」という句もあったが、こっちの方がいいかな。 二堂 吹き溜まりは風が止まっている所でしょう。寒さに凍える鳩が集まってくるんですね。 正市 嫌われ者の鳩にポイントを置いて、見つめる目は定型的ではない。この人は、惰性に流れない視点を持っているなと思いました。 明男 鳩の様子がよく出ています。実際に目にした光景でないとこうは詠めないでしょう。 啓明(作者) 日本橋の三越寄りの石段の辺りです。 光久 いかにも余寒の風景ですね。            *          *  日本橋のあたりにときどき行くから、同じ風景を見ていたのかも知れない。しかし気がつかなかった。見ているのに、俳句のいい材料だ、と気がつかなかった、ということだろう。(恂)

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