仁王像さらに目をむく余寒かな        大熊 万歩

『合評会から』(日経俳句会) 啓明 分かりやすく、ユーモラスですね。 十三妹 余寒に「目をむく」という着眼点がすごくマッチしています。 庄一郎 仁王像を見ていると確かに寒さを感じる。「さらに目をむく」がうまい。 正 そもそも仁王像は目をむいているが、「さらに」がミソですね。 紘 実際にあるわけじゃないが、ありそうだと思わせます。 臣弘 ただでさえ目をむいているのに「なんだ、この寒さは」とさらに目をむく。仁王の前でオナラをして「におうかぁ」という落語がありますが、あれを思い出しました。 智宥 「さらに」付け加えるとことありません(笑い)               *        *  寺の門前で目をむく仁王像。「さらに」は実際にあり得ないが、「ごとく」を略したと思えばいい。この句、二桁得点を獲得し、「私も同じ」の感想が相次いだ。作者は「こんなこと初めて」と目をむいていた。(恂)

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