ガード下独り昼餉の余寒かな   和泉田 守

ガード下独り昼餉の余寒かな   和泉田 守 『この一句』  会社員の昼食は大ざっぱに言って四つのパターンがある。社員食堂、外食、パンや弁当を買い自席か休憩室で食べる、愛妻あるいは自分で作った弁当持参。  近頃は自家製、購入合わせて弁当派が数を増しているようだが、やはり町へ出てレストラン、飯屋、蕎麦屋、ラーメン屋などを物色する外食派が依然として多い。  さて、外へ食べに行くとして、仲間と連れだってか、一人で行くか。仕事に追われていて麺類を啜ってすぐに戻るという場合は別にして、男性女性を問わず大概は二三人誘い合わせて行くようだ。きのう今日社内で見聞したもろもろを確かめ合う情報交換の場になるからだ。昼食は仲間同士の距離感を測る場ともなっている。  何かの拍子でタイミングがずれて、たった一人で昼飯を食いに行かねばならぬこともある。あらかじめ今日は独りで食べると決めての単独行ならいいのだが、そうでないとなんとも淋しい気持になる。仲間と来た時にはまったく気づかなかった頭上を通過する列車の音が妙に気に触ったりする。(水)

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