朝刊の届きし音や春の雪   片野 涸魚

朝刊の届きし音や春の雪   片野 涸魚 『合評会から』(酔吟会) 恂之介 どうも雪が降っているようだから、もう少し寝てようかというところへ、ことんと新聞の入れられる音がした。ただそれだけを、なんの恰好つけることもなく普通に詠む。こういうのがいいですねえ。 操 私はマンション住まいで新聞配達の音は聞こえないんですが、こういう感じ、とてもいいですね。静寂さが伝わってきます。 臣弘 休日の朝ですかね、新聞がぽとんと投げ込まれたんで、床から抜け出して取りに行く。お、雪だと気づいて、新聞持ってまた寝床に戻る(「おやおやまた寝ちゃうの」。大笑い)、まあそういった春の休日ののんびりした雰囲気も感じられます。           *  雪は周囲の音を吸い取ってしまうのか、雪の日はとても静かだ。新聞が郵便受けに差し込まれる音など、とても大きく聞こえる。ああもうそんな時間かと思いながらぬくぬくと暖かい蒲団にくるまっている。(水)

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