春光やひげだけ動く眠り猫   星川 佳子

春光やひげだけ動く眠り猫   星川 佳子 『合評会から』(番町喜楽会) 正裕 ひげだけぴくぴくさせながら猫が居眠りというのは、春の季語なら何でも付くと思いましたが、やはりこういうのんびりした光景は春光が合っていますね。 大虫 たぶん猫に春の陽射しが当たっているんでしょうね。気持の良い分かり易い句です。ただし「眠り猫」というとすぐに日光の眠り猫を思い浮かべてしまうので、それがどうなのかなとも思いましたが・・。 春陽子 季節に素早く反応するのが猫なのかなと、「ひげだけ動く」とは観察が行き届いています。 水馬 猫は寝ていてもひげだけはぴくぴく動かします。よく見ているなあと思いました。 六甫 田舎のおふくろを思い出しましたね。猫も寝ている、おふくろもこっくりやっている。そんな雰囲気がね、感じられました。           *  こういう情景は江戸時代から連綿として詠まれ、類句はいっぱいあるのだろうが、「ひげだけ動く」といったところがなかなかいい。(水)

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