ひよどりのうまそうに呑む寒の水   金田 青水

ひよどりのうまそうに呑む寒の水   金田 青水 『合評会から』(日経俳句会) 佳子 ひよどりが水に口を付けて上を向いては、おいしそうに呑んでます。作者の観察眼は素晴らしい。 実千代 いかにも美味しそうに呑む情景がきれいに詠まれています。 碩 本当に手に取るように分かりますね。 光久 生きとし生けるものの健気さ。      *   *   *  日本国中至る所で見られる鳥で、甘い物が大好きらしく、椿の花の蜜を吸ったり、桜が咲くとしきりに啄んで花を蕊ごと落としてしまう。冬の庭の枯れ枝に二つ割りにしたミカンを刺しておくと、すぐに飛んで来て、美味そうに啜っては空を向く。長いしっぽまで入れると30センチ近くもある大きな図体だから、蜜を吸いに来る目白を押し退けたり、雀の群れをおどかしたりする憎たらしいところもある。だけど頭の毛が二三本逆立った愛敬のある顔つきで、みんなの党の党首みたいだ。ヒーヨヒーヨと賑やかに世の中を掻き回している。(水)

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