冬日向ワゴンセールの古書あまた   大下 綾子

冬日向ワゴンセールの古書あまた   大下 綾子 『合評会から』(日経俳句会) 庄一郎 神田あたりの古書市なんでしょうか、冬日を浴びて、沢山の人出がある。この「ワゴンセール」というのが良かったと思います。 光久 古書マニアの様子が目に浮かびます。あれこれ掘り出すんですね。        *     *     *  もしかしたら郊外の新興住宅地を控えた駅前広場かも知れない。休日ごとに青空市場が開催され、その中に古書市も立つ。そういうところの売り手は古書についての専門知識があまり無いから、良いも悪いもごたまぜで並べてある。「こういうところの古書市はほとんどが二束三文の古本だけど、時にはね、とんでもなく貴重な本が百円で手に入ったりするんだ」と古書鑑定ではセミプロ級を自認している息子は言う。  掘り出し物が見つかるかどうかはさておいて、うらうらと冬日射しを浴びての古書市巡りは本当に楽しい。(水)

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