さんま食ふ器用不器用おのづから   金指 正風

さんま食ふ器用不器用おのづから   金指 正風 『合評会から』(酔吟会) 涸魚 サンマは骨が多くて、若い人はもうあんまり食べないんじゃないかな。それを器用な人は上手な箸使いできれいに食べる。僕なんかあまり上手くないもんだから・・。まあそんなところをうまいこと詠んでありますなあ。 二堂 女房が不器用でいいとこだけ食べて、ちらかしちゃって・・。私は器用な方ですから、そういうちらかったのも食べてたりして(大笑い)、これはまあ我が家の秋刀魚食べてるとこみたいです。 てる夫 秋刀魚もいろいろあるようで、新鮮なやつは身離れが悪いんですかね、なかなかむしり難いのがある。こないだ食べたのは冷凍ものなのか、ぱらっと片身がはずれましたが、そんなこと思い出しながら、面白い句だなと・・。           *  一番旨いワタのある腹の部分は確かにに小骨が多い。近頃それを嫌う人が増えて、秋刀魚の夕食後は残り滓が大量に出る。作者は「器用不器用」というフレーズを思いついて出来たと思ったと言う。まさにそうだ。(水)

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