卯の花や根岸の里の今むかし       金指 正風

卯の花や根岸の里の今むかし       金指 正風 『合評会から』(酔吟会) 詠悟 根岸は都心に近い落ち着いた場所という印象だが、今、昔という感じになっているのでしょう。 反平 雰囲気ですね、この句は。根岸はいま人気の高い谷根千(谷中、根津、千駄木)から北の方面だが、卯の花は咲いているのかな。 恂之介 「根岸の里の侘び住まい」を踏まえた句ですね。根岸の今と昔を句に作るとしたら、このような詠み方以外にないのではないか。そういう意味で上手い。 水牛 根岸の今と昔の違いを面白がって作っている句ですね。 正風(作者) 根岸で明治の雰囲気を残すのは、子規庵の周辺くらいでしょう。いまはラブホテルばかりだ。 てる夫 そこを通らないと子規庵に行けない。 反平 そうなんですか。これ、時事俳句みたいなものですね。 *             *  JR鶯谷駅から子規庵まで、俳句の聖地に相応しい道路を作ってもらいたいものだ。(恂)

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