春風や回らぬ舌の満二歳   徳永 正裕

春風や回らぬ舌の満二歳   徳永 正裕 『合評会から』(酔吟会) 正風 いい句だね。満二歳と収めているところがいいし、春風というおおらかな気候、舌がまだよく回らないころの子供との取り合わせがうまく合っている。 反平 可愛い盛りの満二歳が、春になって活発に動き回るようになり、ますます可愛さが増す、そんな詠み手の気持ちが目に浮ぶね。 二堂 二歳というと、意味のある言葉をしゃべり始める時期で、春風が吹くころに活動的になっていく。可愛いですね。私の孫もちょうど二歳になります。 てる夫 満二歳というと歩き始める、活発な動きが出来るようになってくる。季節といい、のびのびと動く二歳の子、それらが目に見えるようですね。「回らぬ舌の満二歳」というのが、実にいい調子で、いい表現です。           *  こういう句は孫にめろめろのオジイチャンたちにはたまらない。高得点をあつめた。孫俳句というものは甘ったるくてどうにもならないのが多いのだが、この句はぐっと抑えて写生に徹したところが成功の所以であろう。(水)

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