沈丁花女の支度門で待つ        星川 佳子

沈丁花女の支度門で待つ        星川 佳子 『合評会から』(水木会) 智宥 「女の支度門で待つ」。私も被害者で(笑い)、そういう観点でいただきました。ただ春だから季語は「沈丁花」で、ほかの花でも、「時雨るるや」でもよさそうですが。 定利 ぼくは「沈丁花」という季語がすごくいいなと思いました。着物を着ているのかな、待っているとフワっといい匂いがして、出てくる人が美人みたいで。色っぽくていい句だと。(笑い) 智宥 私は、お母ちゃんを待っているつもりでしたが。(笑い) 弥生 私はこの句、あらあらと思った。よく読むとなまめかしさがあって、沈丁花の香りとぴったり。 水牛 そう、危ない感じも…(笑い)。初めは季が動くかなとも思ったけど、沈丁花はいいですね。 *             *  季が動く、ということ。女性が例の美人なら沈丁花、「お母ちゃん」なら他の花、となるのかな。季語を動かして、それぞれに魅力的な世界が生まれるなら、どちらもOK、と私は考えています。「時雨るるや」というのも、いいですねぇ。(恂)

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