つくしんぼスカイツリーも仲間かな     大熊 万歩

つくしんぼスカイツリーも仲間かな     大熊 万歩 『この一句』  この句を見て、どこで詠んだのだろう、と思った。土筆(つくし)が生えていて、スカイツリーが見える場所、ということになる。大きな川の土手かも知れない。しかし隅田川はスカイツリーに近すぎるし、土手がしっかり固められている状況からして、土筆(杉菜)は生えていそうにない。  となると荒川か、江戸川か。そういうことを調べるには、インターネットの情報が最も手軽であり、風景写真がついていたりして便利である。さっそくパソコンで検索してみたら、スカイツリーが見え、土筆が生えているという土手が荒川や江戸川にいくつもあった。おまけに富士山まで見えるところもある。  晴れた春の一日。作者は草の生えた土手に、ごろりと横になったのだろう。ふと気付くと視線のすぐ先に土筆が何本も生えている。さらにずっと先に、何とスカイツリーがマッチ棒くらいの大きさに見えるではないか。どちらが高いのか。手前の土筆の方がスカイツリーより高い。土筆たちの話し声が聞こえた。「スカイツリーって小さいな。でも俺たちに似ているから、仲間に入れてやろうか」(恂)

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