ながながと伸びする春の駄犬かな   嵐田 啓明

ながながと伸びする春の駄犬かな   嵐田 啓明 『合評会から』(水木会) 定利 「春の駄犬」でいただきました。血統書つきの犬が伸び伸びしてると腹が立つけど。駄犬がいいね。上手いと思った。 万歩 「駄犬かな」が効いてますね。駄犬で何が悪いんだという駄犬の自己主張さえ伝わってきます 作者 バカな犬ほど可愛いんですよね(笑い)           *  我が家にも愛すべき駄犬がいた。柴犬とシェパードの雑種という、真っ黒で体型はシェパードだが、尻尾が柴犬のようにくるっと巻いている、なんとも珍妙な姿をしていた。誰にでも愛想良く、いつも寝そべっていて、全く番犬の役目を果たさない。しかし十七年間、この玄太と朝晩散歩していたおかげで健康を保てた。三年前、老衰で死んでしまって以来散歩をしなくなり、今や我ながら見苦しいメタボ腹を嘆いている。「散歩、行きますかあ」と、長々と伸びをする姿が今でも目に浮かぶ。(水)

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