みちのくに生きると決めて卒業歌    今村 聖子

みちのくに生きると決めて卒業歌    今村 聖子 『合評会から』(水木会) 定利 卒業生のがんばるぞ、という決意を感じることができる。普通のケースと違ってこれは、みちのくの学校ですからね。日本も大丈夫だ、と気持ちになった。 正市 テレビでこういう場面をよく見ます。いくらか抒情的な感じのする句ですが、やはり心を打つものがある。素直に受け容れることができますね。 明美 みちのくの復興を担うのは、本当に若い人たちなのだ、と感じさせます。 恂之介 高校の卒業式でしょう。決意を抱いて巣立って行く人たちの顔が見えてくる。震災関係の句はたくさん作られていますが、これほど感じのいい句にはめったに出会えない。 定利 「卒業歌」がいいんだ。「卒業す」では、ちょっと平凡になってしまう。 *                *  この句を見たとたん、看護師、漁師、会社員など、社会人になって行く若い人の顔が浮かんできた。「卒業歌」がいい、というコメントを聞いたとたん、「仰げば尊し」などの歌が聞こえてきた。(恂)

続きを読む