風邪の熱下がりし朝の新しき   高瀬 大虫

風邪の熱下がりし朝の新しき   高瀬 大虫 『この一句』  今年はインフルエンザが大流行する兆しありなどと言われていたが、それほどでもなく本格的な春を迎えようとしている。しかしもうしばらく寒さが続くそうだから、まだまだ油断はできない。寒さが峠を越えて暖かくなり始める頃、得てして風邪の神が大暴れする。  とにかく風邪にかかった時の鬱陶しさはやりきれない。無理をするとてきめんに響き、ひどく寒気がして発熱し、食欲が無くなり、猛烈な頭痛を伴うこともある。こうなるともう寝ているより他はない。熱のせいだろう、身体の節々が痛んだり、全身だるくなってしまう。それでも、薬を飲んで布団をかぶってじっと我慢していると、びっしょり汗をかいて、よほどこじらせてしまったものでも無い限り、丸二日もたてば熱が引いて起きられるようになる。  熱がすっかり引いた朝の感じは素晴らしい。すっきりして、「ああ直ったんだなあ」と嬉しくなる。まさに「朝新しき」という感じである。(水)

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