本堂の障子震はすジャズバンド   谷川 透

本堂の障子震はすジャズバンド   谷川 透 『合評会から』(番町喜楽会) 百子 お寺の本堂で障子を閉め切ってジャズバンドの演奏。大きな音が障子を振るわせて外にも響く。古さと新しさの組み合わせが面白い。 啓一 お寺でこういうイベントをやるのが近頃の流行のようになっているようですが、そういう現代世相を取り挙げたところがいいですね。障子でね、ジャズ演奏が一層響く感じもしますね。 春陽子 この句はまさに音を感じますね。テレビでこうした場面を紹介していたのを私も見て、ああいいもんだなと思っていましたので。 厳水 お寺でジャズという滑稽味と、お寺も注目を集めないとますます人が来なくなっちゃうんだという世相を取り込んだところが面白いなと思いました。           *  大向う受けをねらって奇矯な催しをやるお寺が方々に出ているようだが、そういうのは嫌らしい。ひなびた寺にジャズ愛好家が集まって演奏会を楽しんでいる風景だと微笑ましい。(水)

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